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なぜ、森林集水域の物質循環を調べるのか?
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生態系は生物と非生物の相互作用系であり、生態系の物質循環は炭素や窒素、ミネラル成分などが植物、土壌、微生物による作用を受けながら循環することを指しています。
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集水域というのは陸上に降った雨が川や湖に流れ込むことを考えた際に、その水が集まってくる地域を指していて、実際には地形によってその境界を判別します。森林集水域のことを森林流域と呼ぶこともあります。
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河川水の流量や水質変化を調べることで、森林集水域全体の水循環や物質循環を評価することができます。
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森林集水域の物質収支や内部循環のパターンや変化を調べることでそのメカニズムや変動要因を理解することができます。
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気象変動や台風などの自然攪乱や、大気汚染、森林伐採、土地利用変化などの人為攪乱に対して、森林生態系の有する環境調節機能や生態系サービスがどのように変容するのかを理解し、予測するためにも、森林集水域の物質循環研究は非常に有用です。
「森林集水域の物質循環調査法(柴田英昭著・共立出版)」第1章より抜粋、一部改変
森林生態系における
主要な物質循環プロセス
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